『何者』からソー活を考える
みなさん、こんにちは。Sumire Kouno@履歴書Doです。
いよいよ新年度がスタートしましたね。
新年度=春っていうイメージだけど、昨日雪が降った我が街。
春はもう少し先なのかなぁ……
本の寄り道
先週、Twitterに「積読本を消化中!」ってツイートしたんだけど、
消化を途中でストップして、また寄り道してしまった。
手に取ったのは…
2年くらい前にブックオフで手に入れた
朝井リョウさんの『何者』
彼の作品はいつも気になるものの、手元にあるのはこの1冊だけ。
なんか読むのに勇気がいるっていうか、心の準備が必要っていうか。
それで結局なかなか手が出ず(笑)
ちなみに初めて読んだ作品は、図書館で借りた『チア男子』だった。
ソー活って大変
『何者』の登場人物5人は、Twitterで日常のことや就活のことを色々つぶやく。
今の時代、彼らみたいにSNSで自分の就活状況を発信する就活生は少なくない。
プライベート用とは別に、就活用のアカウントを作って情報収集したり、企業とのやり取りをしたりする。
SNSを就活に活用する『ソー活』っていう言葉を知ったのは、
実を言うとここ1~2年のこと。
私が学生の頃はSNSなんてまだ普及していなかったから、ソー活なんて無かった。
『何者』の中に、こんな文章がある。
いつからか俺たちは短い言葉で自分を表現しなければならなくなった。
フェイスブックやブログのトップページでは、わかりやすく、かつ簡潔に。
ツイッターでは140字以内で。就活の面接ではまずキーワードから。
ほんの少しの言葉と小さな小さな写真のみで自分が何者であるかを語るとき、
どんな言葉を取捨選択するべきなのだろうか。
SNSが当たり前になった時代。自分が発した言葉が周りに与える影響を考えながら、短い文章に想いを乗せるのは簡単なことじゃない。
そう思ったら、就活の一環としてSNSを利用している就活生は、特に大変ね。
採用担当者や他のライバルに見られているかもしれないツイート内容。
ドキドキしちゃって、何もつぶやけなくなりそう。(そんな時は鍵垢にすればいいのか…?)
自分に向けての「がんばる」
お気に入りの文章が『何者』の中にある。
もっともっとがんばれる、じゃない。
そんな、何も形になっていない時点で自分の努力だけアピールしている場合ではない。
何のためにとか、誰のためにとか、そんなこと気にしている場合じゃない。
本当の「がんばる」は、インターネットやSNS上のどこにも転がっていない。
すぐに止まってしまう各駅停車の中で、寒すぎる二月の強すぎる暖房の中で、
ぽろんと転がり落ちるものだ。
周囲からどう思われるかとかを考えた、外に発信するための着飾った「がんばる」は必要なくて、本当に必要なのは、自分自身に向けての「がんばる」なんだと、改めてそう感じた。
カッコ悪い部分もさらけ出しながら、理想の自分に少しでも近づくために努力しないといけない。
ただ頭ではわかっていても、いざ行動するとなるとなかなか難しかったりする。
本を再読したあとに映画も観たら、さすがに疲れた…