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ニトリの志望動機の書き方を考えてみた

ニトリは家具販売の大手として全国展開している企業であり、生産から物流、販売までを一貫して行うシステムで、就活生でも幅広い層から志望を集めている人気企業です。

そのため、ニトリへの就職を考えるなら、ひとつひとつの選考過程でしっかり自分をアピールすることが大切です。特に就活生の必須問題とも言える志望動機も、ありきたりなものではなく採用側にメリットのあることを提案することが大事になります。どのような志望動機にすると魅力的になるのか、参考になる情報を紹介します。

ニトリの事業は家具の販売だけではない

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ニトリは家具販売の大手として知られていますが、ニトリの特徴は家具の販売だけではなく、インテリア・家具を中心に幅広い事業を展開しているところにあります。法人向けのレイアウト提案やリフォーム事業、ショッピングモール事業などインテリアや家具の流通だけでなく多角的な展開を見せています。

また、流通という点で言っても、製造物流小売業」という独自のビジネスモデルを持っており、製品の生産から利用者の手元に商品が届くまでの全領域を自社で賄っているのが特徴的です。一般的な小売業よりも事業の幅が広く、スケールも大きいのが現在のニトリの事業の特徴です。

ニトリはロマンやビジョンを大事にする企業

ニトリがどうしてそのように幅広くビジネス領域を持つようになったのかと言うと、ロマンやビジョンを大事にする企業だからです。企業の採用サイトや社長メッセージでも「ロマン」や「ビジョン」という単語を頻繁に目にするのが特徴です。消費者の手元に製品が届くまでの過程を理想的にしようとした結果、自然と事業分野が広がったという経緯があるそうです。

現在も新規分野にどんどんチャレンジしているのは、新しいビジョンを掲げ、常にその実現に取り組んでいるからです。当然、社員にもビジョンを抱くことや、その実現に対して本気になれる人材が求められています。

 ニトリの企業説明会や面接では、他企業と比較して社員の方が熱く語る場面が少なくないと言います。ビジョンに対して前向きでひたむきな企業であり、その熱量が社員のひとりひとりからも垣間見えるのがニトリの特徴なのです。ニトリの志望動機を書く時は、そういったことを理解したうえで作成するのが大切です。

ニトリの志望動機の例文1

「私が貴社を志望するのは世界を舞台に活躍できる人材になりたいからです。

 日本の家具は非常に品質が高いのですが、なかなか海外では触れる機会がありません。クールジャパンとあれだけ言いながらも、家具やインテリアが話題になることがあまりに少ないことを残念に思っています。私はヨーロッパに旅行に行った際に、お店で他国の家具が販売されていても日本製のものがないことに驚きました。日本では海外のものがたくさんあるのに、日本のものは海外にないのです。

貴社は海外展開をビジョンにおき、生産から販売まで世界のあらゆる地域でニトリのビジネスモデルを実現しようとしています。その中で、日本の家具やインテリアの良さももっと伝えられたらと思っています。よろしくお願いします。」

 ニトリではすでに海外事業も始まっており、アメリカや中国、アジア圏に店舗を持っています。そのため、海外で働きたいという人にとっても魅力的な企業とされています。

 この志望動機の例では、「世界で活躍できる人材になりたい」という書き出しですが、エピソードは「日本製の家具が海外であまりない」という内容であり、最後に「日本の家具の良さを伝えたい」となっています。論理的に一貫性が無いことがわかりますが、実際に志望動機を書いている時や面接で話している時には気づかないことも多いです。言いたいことをしっかり文字にして、何度も確認することで防ぐことができるミスです。

 こういった志望動機例は、文字数制限がある中で、書きたいことが多い場合に生じやすいため、まずはしっかりアウトラインを作ってみたり、テーマの絞り込みを徹底しましょう。

ニトリの志望動機の例文2

「私が貴社を志望するのは、人々にとって家が楽しい場所になってほしいと思うからです。 

私は小さい頃、ぬいぐるみが大好きでした。誕生日のたびに親にぬいぐるみをねだり、好きなもので部屋を埋めていきました。学校から帰って自分の部屋を見る度に、楽しい気持ちになることができました。さすがに今はぬいぐるみを集めたりはしませんが、代わりに家具やインテリアにこだわるようになりました。一番たくさん見る家、部屋はやはり自分の家、部屋です。だからこそ、そこが楽しい場になれば生活も楽しくなると考えています。

貴社は非常に魅力的で楽しい商品を多く扱っていて、数あるインテリアショップの中でも抜群の商品力と存在感、知名度があります。私は貴社の商品を通し、お客様にとって毎日帰るのが楽しい家造りをサポートしたいです。学生時代に取得したカラーコーディネーターの資格もお客様への提案に活かせると思います。よろしくお願いします。」

  ニトリを志望する人の中には、家具やインテリアに元々興味関心が高い人も多いです。二つ目のこの志望動機はそういった例になります。

志望動機としてはありきたりですが、エピソードから人間性や志望動機へのリアリティが感じられ、「家が楽しい」ということがイメージしやすくなっています。ニトリの商品を使い、どのような家や部屋、ライフスタイルを提案してくれるのかと楽しみに思わせてくれます。カラーコーディネーターの資格を取得していることからも、インテリアやデザインへの関心の高さと、配色センスなどが期待できるため、評価されるでしょう。

ニトリの志望動機の例文3

「私がニトリに入社したいと思ったのは、ビジョンを語れる社風があると思ったからです。 

私はよくビッグマウスだと言われます。でも、口にしたことについては責任も感じています。高校では卓球部のキャプテンで「全国行くぞ」と常に周囲に言い続けました。全国には行けませんでしたが、素人だらけのチームが県4位にまで上り詰めました。大学では学祭で「売上一位を取る」と決めて、クラスのおでん屋さんをリードして実際に学内一の売上を達成しました。

 ニトリの企業説明会や採用サイトで、たくさんの社員がビジョンを熱弁している姿に胸を打たれ、ここで働きたいと思いました。貴社で働けたら、住宅販売ができないかと思っています。家から室内の家具までニトリ流の品質で作ることができれば、お値段以上の嬉しい生活になると考えています。まだビジョンだけで具体案はないですが、よろしくお願いします。」

 三つ目は、ニトリの独特の社風に惹かれたという志望動機の例です。経営理念や社風を取り扱う場合は、他社との比較がほとんど必要ないので、企業を良いと感じている理由をしっかり伝えましょう。

 この志望動機の例ではビジョンを語れる社風を説明会などで感じたことをキッカケに志望するようになったと言いますが、論理展開上、エピソードの一番最初に持ってきた方が趣旨が伝わりやすくなります。自身のエピソードも、実績を並べるだけでなく、そこから伝えたい要点も加えた方が良いでしょう。このエピソードからは、ビジョンを語るタイプだとはわかりますが、何を伝えようとしているのかわかりにくいです。

 最後に「住宅販売」というビジョンを掲げていますが、まだ企業にない事業分野を考える場合、企業の考える事業展開と方向性の相違がないかをよく検討する必要があります。もしかしたら、逆に「住宅会社でインテリア事業をしたらいい」と面接では返されるかもしれません。内容によっては、「ビジョンを語る」よりも「ああ、だからビッグマウスなのか」と評価されることになりかねないので、提案をする時には注意して準備しましょう。 

ニトリの志望動機の例文4

「私が貴社を志望した理由はたくさんあるのですが、特に配転教育のシステムが素晴らしいと思いました。

私はいろんなことをしたいタイプです。中学、高校、大学と部活動もバラバラです。親には「手に職を持て」と小さい頃から言われてきました。しかし、私はいろんなことをするから気づきがあり、発想が豊かになると思っており、その価値はひとつのことに特化して頑張ることに負けないと思っています。

私は高校ではパソコン部で、大学から軽音部に入りました。楽器の技術ではずっとやってきた人には敵いません。しかし、そこでコンピュータで譜面を作ったり、音を入れたり作曲する技術を磨きました。複数の技術を組み合わせることでオンリーワンに手が届くことも、社会ではたくさんあると信じています。

 私は貴社の配点教育で、多くの仕事を社内で体験し、キャリアを積みたいと思っています。そして、得た経験をうまく組み合わせて新しいことを始めてみたいです。よろしくお願いします。」

 ニトリ社員教育のシステムにも独自性がある会社として知られています。その教育システムに注目した志望動機も多いです。

 こうした社内の教育システムなどを志望動機にする際の書き方としては、その制度が良いと評価することはもちろん、制度の狙いを正しく理解し、それが自分の考え方とマッチしていることを示すことが大切です。この4つ目の例では、配転教育のシステムの意図を理解したものとなっており、評価されるでしょう。

志望動機は様々な書き方がありますが、企業との相性の良さをアピールすることが大切です。エピソードを具体的にすることは、企業との相性の良さを確信させることに繋がるのです。

ニトリの志望動機作成で大事なのは企業研究と自己分析

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ニトリの志望動機作成では、他の企業と同じく企業研究と自己分析が重要になります。それぞれポイントについて確認しましょう。

企業研究

 企業研究では、ニトリの幅広い事業分野や事業の方向性を確認することが重要です。採用サイトの情報だけでなく、投資家向けのIR情報などにも目を通してみることで、様々な事業についても理解が深まります。直接的に志望動機に書く内容ではないですが、企業研究があってこそ内容が充実します。

自己分析

 自己分析では、「ニトリが好きである」ということではなく、「ニトリで働きたいと思わせているもの」を見つけることが目標になります。ニトリについて企業研究で知るとともに、自分の性格や体験などの中からニトリで働きたい理由を探してみましょう。エントリーシートや履歴書、面接で志望動機を尋ねられた場合には、企業分析ではなく自己分析の内容をもとに作成しましょう。

ニトリの志望動機では「3C主義」に注目するのも効果的

ニトリの志望動機は人にとって様々なものが考えられますが、どの視点で作成するにしても、ニトリが求める人材像としての「3C主義」を意識してみると良いでしょう。

 ニトリで言う3C主義とは

  • Change(変化):現状に満足せずに、常により良いものを求め続ける
  • Challenge(挑戦):前向きな考えで前人未到なことに挑戦していく
  • Conpetiton(競争):常に自分を成長させようと考えている

 のことを言います。求められている人材像に沿ったエピソードや主張になっていれば、それだけでも企業との相性の良さが伝わり、評価が良くなります。

ニトリの志望動機で大事なのはやっぱり企業研究

 ニトリ知名度も高い人気企業であるため、企業研究無しだとしてもある程度の内容の志望動機は作れてしまいます。しかし、本当に信憑性があり、また相性の良さを感じさせるような志望動機を作成するなら、高いレベルでの企業研究は必須と言えます。企業の事業内容を知ることだけで終わらず、企業の考え方まで様々な情報から読取るように努力してみてください。

 

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